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アフリカにある謎の王国ワカンダの国王ティ・チャラの物語!映画『BlackPanther/ブラックパンサー』
映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にて初登場したワカンダの王子、ティ・チャラ。
ブラックパンサーである彼を主人公とした、秘密の王国ワカンダにて繰り広げられる壮大なストーリー!
映画『Black Panther/ブラック・パンサー』の予告編動画や気になるあらすじ、日本公開日やキャスト情報など詳しく紹介!
映画『Black Panther/ブラックパンサー』の原作とあらすじ
「マーベル・シネマティック・ユニバース」内の作品であるブラックパンサー。
話の内容としては、前回登場した映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と次作の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」との間のお話という感じです。
原作はもちろん同名コミック。
前作の映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」にて亡くなった父ティ・チャカの死後、ワカンダ王国へ帰還し正式に国王となるところから話は始まります。
この映画ができる前から、ワカンダ王国の所有する鉱物ヴィブラニウムが「マーベル・シネマティック・ユニバース」内には登場してきていたので、いずれはブラックパンサーも登場するであろうと考えられていましたが、ようやく!満を持しての単独映画!
あらすじ
遠い昔、アフリカにて5つの種族が、地球外の鉱物「ヴィブラニウム」を巡り戦っていた。
そこへ、そのヴィブラニウムの力を持つ植物である「ハート形のハーブ」を飲みスーパーパワーを持つものが現れ、戦っていた種族をまとめ一つの小国ワカンダを作る。
その人物が初代ブラックパンサーとなる。
ワカンダはヴィブラニウムを利用して高度な文明を築く。
それを門外不出の技術として国自体を隠し、世界から未知の小国として存在していた。
時は流れて現在
父ティ・チャカを亡くしたティ・チャラは、ワカンダ王国護衛団ドラ・ミラジェのリーダーであるオコエ、そして機密任務中だった元カノのナキアと共に王国への帰路へとついていた。
父の死後、正式に王座へとつくための儀式を行うためである。
その一方で、クロウとキルモンガーの手によってヴィブラニウムが盗まれる。
その盗品を売ろうと韓国・釜山にやってきたクロウをCIAエージェントのエヴェレット・ロスが捉えることに成功。
ティ・チャラと共に尋問を開始する。
が、しかし、キルモンガーの襲撃によってクロウを再び逃がしてしまう。
その場にいたナキアを助けるためにエヴェレットは瀕死の状態へと陥る。
その彼をティ・チャラはワカンダの技術によって救うことを決意。
妹であり技術者でもあるシュリに助けるよう指示。無事に一命をとりとめた。
そこからキルモンガーによるワカンダ襲撃が始まる。
が、彼はなぜそんなにワカンダに執着するのか?
その謎と共に、ティ・チャラの王としての決断が迫る。。。
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映画『Black Panther/ブラックパンサー』の製作陣やキャスト&吹き替え声優陣!
ブラックパンサー単独映画の計画は1992年のからされていたのです。
俳優のウェズリー・スナイプスが、ハリウッドにおけるアフリカン描写をちゃんとしたものにしたい!そして強くて賢いブラックパンサーを最高に素晴らしいブラック映画として作りたい!という強い希望から計画してきたのです。
で、何度か紆余曲折した後に2018年公開の今作へとつながるのですが、残念ながら最初に言い出したウェズリー・スナイプスは今作には出演していません。
これ、最初の企画者である彼に是非とも何かキャラクターを演じていただきたかった!
最終的に監督に就任したのは「フルートベール駅で」や「クリード チャンプを継ぐ男」で監督・脚本を担当したライアン・クーグラー。
製作は「マーベル・シネマティック・ユニバース」のほぼ前作を務めるケヴィン・ファイギ。
なんだろうか、それぞれの映画への一筋の関連性をチェック&キープする役目って感じになってるんですかね?
そして音楽は、監督ライアン・クーグラーと共に「クリード チャンプを継ぐ男」でも指揮をとったルドウィグ・ゴランソン。
素晴らしいキャストも勢ぞろいしています!
マーヴェル作品はかなりの個性派キャラクターばかりなので、それをしっかり演じ切れる役者となると、ちゃんとした実力者でないとやっぱいかんですな!
ちなみに、日本版の吹き替え声優も発表されているので同時に紹介していきます。
最初に言っておきます。
今作では俳優やタレントの声優起用はほとんどないです!
ありがとうございます!
筆者、本当に俳優やタレントが映画吹き替えすることで、映画自体の質を落とすことが嫌なんですよ。
もっと映画を大事にして頂きたい!
この作品はそういう意味でもとても期待が持てるのでうれしいです!
では早速紹介していきます。
まず、主人公のブラックパンサーことワカンダの新国王ティ・チャラを演じるのはチャドウィック・ボーズマン。
日本語吹き替えは田村 真。彼は元々このチャドウィック・ボーズマンの担当吹き替え声優みたいですね。
ちなみに、このチャドウィック・ボーズマン氏、オーディションとかせずに決まったらしいです。
元々、マーヴェル作品に参加予定で面接をした際に、どんなことをしたいかという会話をしただけみたいです。
もう、キャスティング側が彼に決定してたんでしょうね。
ピッタリはまり役で素晴らしい演技をしてくれてます!
そして今作の敵!ヴィランのンジャダカことエリック・キルモンガー・スティーブンスには、監督ライアン・クーグラーとは「クリード チャンプを継ぐ男」で共になったマイケル・B・ジョーダン。
日本語吹き替えはスター・ウォーズのカイロ・レンを担当している津田 健次郎。
実はこのマイケル・B・ジョーダン、上記映画以外でも結構監督は彼を起用しています。
同い年ってこともあるのかもしれないですけど、監督は相当彼を気に入ってるんですね。
演技に対しても評価高いので納得ですが。
そして今作では女性陣が強い!
ティ・チャラの元カノ、ナキアを演じるのは、「それでも夜は明ける」でアカデミー助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴ。
日本語吹き替えはベテラン声優皆川 純子。
ティ・チャラの護衛長、オコエを演じるのは、TVシリーズ「ウォーキング・デッド」のダナイ・グリラ。
日本語吹き替えはこちらもベテラン斎賀 みつき。
ダナイ・グリラは映画女優というよりも舞台女優がメイン?みたいです。
そしてそして!ティ・チャラの妹にして技術開発など全般担当のシュリ役には レティーシャ・ライト。
彼女はこの後にも、新作の「レディ・プレイヤー・ワン」などの出演が決定してる期待の新人です!
本当にかわいいくて子憎たらしい妹をうまーく演じてます!
そんな期待の新人レティーシャ・ライトを詳しく紹介した記事があるので、気になる方はチェック!
日本語吹き替えはももいろクローバーZのリーダー百田 夏菜子。
なんでここまではちゃんとした経験も豊かな声優ばかりだったのに、この、かなり重要な人物をアイドルが担当するのか!
個人的にはこの映画の中で一番好きなキャラクターなのでがっかりです。
でも、こんな私のような観客をアッと驚かせるような吹き替えを期待します!マジで!
そして脇を固める役者も、もちろんベテラン勢ぞろい!
CIAエージェント、エヴェレット・ロスには、前回と引き続きマーティン・フリーマン。
関係ないですが、この人、次の「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」にも出演して是非ドクター・ストレンジと共演していただきたい!
さりげなく「シャーロック」がMCU内で出来てしまうことに期待。ものすごく個人的だけども(笑)
日本語吹き替えはこれまたベテラン声優の森川 智之。
彼はマーティン・フリーマンの担当声優でもあります。
もう一人の敵のユリシーズ・クロウには、これまた引き続きアンディ・サーキス。
日本語吹き替えは広田 みのる。
ワカンダの種族長の一人、ウカビには「ゲット・アウト」のダニエル・カルーヤ。
日本語吹き替えはONE PIECEのロロノア・ゾロが有名な中井 和哉。
ワカンダにあるハート型のハーブを守る人物ズリには、フォレスト・ウィテカー。
日本語吹き替えは超ベテラン声優の玄田 哲章。
あぁ、もう、本当に、ここまで日本語吹き替え担当を書いていて、一人際立つアイドル起用に残念感が隠せません。
元々レティーシャ・ライト自体が新人女優ではあるのでわからんでもないですが、もっともっと他にもいただろうに何でなんだ!という気持ちでいっぱいです。
もちろん百田 夏菜子さんも、ベテラン声優に囲まれての吹き替えはかなりのプレッシャーだったと思います。
だからこその名吹き替えを、映画ファンの一人として期待します!
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映画『Black Panther/ブラックパンサー』の予告編公開!
日本版予告編
日本版予告編にありがちな、ちょっと’納得できない翻訳がちらほらあるので、これは予告編バージョンで、本編はもっとちゃんとしてることを願います。
アクションシーンが素晴らしいですね!
そしてパワーアップしてるブラックパンサースーツもかっこいい!
関係ないけど、日本の映画予告って何でナレーションがいるんだろうか?
アメリカ版予告編:日本語字幕あり
こっちの字幕は上のやつよりもかなりマシです!
このクオリティーを本編に求む!
上のと下の共通して選曲が素晴らしいですね。
今作のサントラがもうすでに待ち遠しくなりました。
キャストのメイクなどを見ると、アフリカの実在する種族などを上手く取り入れていて、ハリウッドナイズされすぎて無くて嬉しいです。
典型的なアフリカというイメージではなく、ちゃんとリアルに基づいた描写をされている感じです。
これぞ初期にウェズリー・スナイプスが考えたいたことだと思うので、彼の意思が息づいていると思うと更に嬉しいですね。
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映画『Black Panther/ブラックパンサー』のネタバレ感想!
たった一つの国の物語なんですが、それぞれの人間の想いが複雑に絡み合っていて、観ていると何だかロード・オブ・ザ・リングのような壮大なスケール感が押し寄せてきます。
特別な資源を持つアフリカの王国ワカンダの、その資源を奪おうとする者たち。
現在、私たちの住む現実世界で、数々の国がアフリカの資源を奪うために色々行っているのとものすごくかぶります。
ワカンダの最先端技術を全世界の虐げられている黒人たちに分け与える=彼らを助けるということでは無く、もっと違う方法で助ける=援助する方法を模索するティ・チャラの、王としての決断は素晴らしいものだと思います。
本編内でも、ただ技術を渡しても、自分たちとは考え方が違う人もいるから、悪用されかねない。
そうなってはいけないから技術をただ渡すということはしたくない。なぜなら世界において危険だから。
というようなことを言ってます。
これ、上記した現実世界でのアフリカの資源を奪う他国の人々と照らし合わせると、そのとおり!って感じなんですよね。
私利私欲のためだけに、金儲けの為だけにアフリカにやってきて奪いつくす。
それが結果的にブラックマーケットで取引されたりとか、現地の人間に悪影響を及ぼしたりだとか、現地の人たちが尊いと思っていることやモノでも他国の人には通じないので、良い結果にはならない。
悲しいかな、そういうことをブラックパンサーはちゃんと教えてくれています。
そしてキルモンガーが美術館からヴィブラニウムを奪う時に、美術館の人間の「これは私たちのもの」という言葉に対して「元々アフリカから奪ったものなのに、私たちのものとかあるか!」と返すんですが、これ、まさしく現在の世界におけるアフリカン(いわゆる全ての黒人さん)に対して言えることなんだよね。
と、「よくぞ言ってくれました」感満載。
これだけではなく、白人のエヴェレットがワカンダ内では全く力なく、発言さえも許されない、信用されずに行動も制限される部分、これ、全く逆の立場なんですよね、現在の世界状況では。
そういう部分でも、観ていて「よくぞ言ってくれました」感満載(笑)
だから、本当にアフリカンに対してたくさんの敬意を払って、しかも彼らの存在をとても強くすることのできる今作品は、アメリカにおいては特に黒人さんたちには是非観てもらいたい作品だと思います。
それぞれの種族の描写なども、アフリカらしく、かつ美しく表現されているので、観ていて違和感無い上に、そんな彼らに対して敬意すら感じます。
それぞれの信念というのが強いし、引き際もしっかりわきまえている。
彼らの強さ、賢さを前面に出した素晴らしい作品です!
そして今作、女性が強い!
主要3キャラクター。ナキア、オコエ、シュリ。
ナキアはスパイとしての賢さ、オコエは護衛隊長としての強さ、シュリは子供っぽいけど物凄く頭のいい技術長。
それぞれの芯の強さが半端ない!
そら最後に男どもみんな跪くわ!
でもそういう人たちの上に立つ王としてのティ・チャラ。
これからも威厳を保つのが大変そうだなー。そしてこれらを踏まえてインフィニティ・ウォーへと続くのかー。すげー楽しみ!という感じです(笑)
ちなみに、最後のエンドロール後に、MCU内キャラがゲストで出てきますよ!
…バッキーだけですけども。
元々ワカンダに居たけど、もう起きているので、彼の腕は完璧に治ったのかな?
そこらへんも詳しくは次回!って感じですね。気になる!
予告編の時から音楽のチョイスが素晴らしい!と思っていたのですが、本編でも全部素晴らしい音楽チョイス&オリジナルサウンドなので、これはサウンドトラック出たら売れるだろうなーと思います。
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アメリカで社会現象?映画『Black Panther/ブラックパンサー』の力!
いままでハリウッドで描かれているアフリカン系の映画は、アフリカ人を面白おかしく描いているものや、もちろんアフリカンアメリカン作品であればウィッグを被った黒人女性などなど、アメリカにおける白人ナイズされた描写が多かったです。
が、今作品はそういう白人化した描写はありません。
アメリカのバラエティチャンネル・コメディセントラル内のトーク番組で、ホストのアフリカ出身コメディアン、トレヴァー・ノアが、
「ハリウッド作品内で描かれるアフリカンキャラクターは、とりあえずアフリカンっぽいアクセントの英語を話してアフリカ出身の黒人として描かれることが主だから、アフリカ人としてはえ?どこの言葉?という感じでまったく別世界な感覚だったんだ。
でも今作はちゃんと、ある種族はナイジェリアなまりだったり、他の種族は違う場所のなまりをちゃんと話していてちゃんと実感が得られた。
しかも主人公のティ・チャラのアクセントはネルソン・マンデラっぽいよね」
と、しっかりアフリカ人として、この作品がいかにアフリカ人を尊重して作られているかを証明してくれています。
そしてこの番組のインタビューに対して主人公ティ・チャラを演じたチャドウィック・ボーズマンは、
「奴隷の子孫としてのアフリカンアメリカンなどは、自分はアフリカン系だとしても、じゃあアフリカのどこの国の出身かは分からない。
たとえ遺伝子を調べて結果を出したとしても、じゃあいざその結果の地へ故郷として赴いたとしても、彼らからしたら自分は外国人であってその国の人間ではない。
じゃあ自分の故郷は、ルーツはどこなんだ?ということになる。
そんなアフリカンアメリカンに対してこの作品はとても力強く響くんじゃないかな」
と答えています。
これ、まさしくアフリカンアメリカンが抱えてる故郷ロスなんですよね。
たどる、そして誇るルーツがない。
そういうのがこの映画「ブラックパンサー」をより憧れと共に強くした結果なんじゃないかなと思います。
自分自身を誇れる何かを得られる作品。
長い間白人至上主義の社会の中で虐げられてきた黒人にとって、とても心に魂に響く作品になっているんだと思います。
そして同番組に出演したルピタ・ニョンゴが、今作にはハリウッドらしいロングヘアーのいわゆる「美しい」女性が登場しないのは何故かという問いに対して
「このワカンダという国は世間とは隔離された国なので、彼ら独自の「美」という概念があります。
その中にストレートでロングヘアーとかいうものが存在しないのです。
ワカンダの人々の美意識というものは彼ら独自のものだし、世間の「美」というものが入ってきていないのでいわゆるハリウッド的な「美しい」女性像というのは無いです」
と答えています。
これも、今の世界における白人ナイズされた「美」というものに対する問いではないかと思います。
それぞれの種族にはそれぞれの美意識があるんですが、アメリカやその他のヨーロッパ国に住むアフリカ系の人々が着飾るときは白人向けのそれと同じものを意識する。
それはアフリカ系の人々に対する「醜い」という植え付けの意識の元からくる結果でもあるのです。
そういう意味でも、アフリカ系の人々が自分自身を誇りに持ち、強い気持ちを再びもつように働きかけられた作品でもあると思います。
アメリカではpro-blackもしくはpro-africanと言って、アフリカ系の人々同士でもっと連携を取ろうという動きも出てきているようです。
というのも、この作品が、今まではマイナスなイメージであったアフリカンであるということを逆に各自が誇りに思うようになり、お互いを助け合おうという意識させる結果へつなげたからです。
アメリカで言えば、2018年現在はトランプ政権で白人至上主義バンザイな最中なので、更にこの動きに拍車をかけているのかもしれません。
こういう意味でも、この作品は歴史に残る作品になるのではないかと言われています。
もちろん興行収入的にもですが。
映画『Black Panther/ブラックパンサー』日本公開日は?
アメリカ公開日は2018年の2月16日。
日本公開は約半月後の2018年3月1日。
今作は映画評論サイトなどでの評価がものすごくいいんですよ。
結構辛口なRotten Tomatoes(ロッテントマト)で97%、10点満点中8.3という高評価。
その他、数々の映画評論家からの高評価を得ています。
そして、アメリカでは前売り券の売り上げがかなりの好調で、アヴェンジャーズみたいなヒーロー大集合な作品ではなく、ソロ作品としては歴代一位な前売り券売り上げです。
そして現在、公開から2日しか経ってないですが、もう既に製作費の200ミリオンドルを超える収益を達成してます。
これから更にどんどん伸びる上に、海外でも公開されていくので、本当に単独ヒーロー作品として歴代1位の興行収入になる可能性はあります!
ちなみに公開初日などにはオリジナルグッズも多数発売されていたので、日本でも何か発売されると思います。要チェック!
もうすぐで日本公開するので、是非映画館に足を運んでください。
観る価値ありですよ!