ネタバレ感想あり!Get Out『ゲット・アウト』

人種差別がテーマ?の新ジャンル、コメディホラー『ゲット・アウト』!

現在(2017年3月21日)アメリカで絶賛公開中なのですが、かなりの高評価の今作品。
ホラーなのに笑える要素のある、まさしくコメディホラー!
笑いと恐怖が同じ作品内にあるのは不思議な感覚ですね。でもこれもアリな事をこの映画は実証してくれました。

予告編などはこちら

気になる映画予告:Get Out『ゲット・アウト』

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監督・脚本はコメディアンのジョーダン・ピール

キー&ピールとしてコメディ・セントラルで人種差別のコメディを製作していたジョーダン・ピール。
なんと、公開16日で100億ドルを稼いだ最初のアフリカン・アメリカン監督&脚本家となりました!
この作品の制作費が4億5千万ドルなので、かなりいい成績!そしてなぜこれが素晴らしい売り上げと言われているかと言うと、この映画の公開日には注目作である『LOGAN』なども対抗馬にあったからなのです。
どれだけこの作品が面白いかを物語ってますね。

ネタバレ感想!

元々キー&ピールが大好きな筆者なので、彼等の過去のコメディ作品みたいないわゆるアメリカにおける人種差別あるあるが満載でした。
それにプラスして、今だからこそ言うべき?な白人至上主義的なものも結構指摘してました。

主人公の黒人青年とその彼女である白人女性。
彼女の実家に行く道中、鹿をはねちゃうんですけど、その時に警察に事情聴取みたいな簡単なのを受けます。そして運転は彼女なのに、警察は助手席にいた黒人の彼の免許証の提示を求める。
まぁアメリカあるあるですよね。何にもしてなくても黒人に身分証提示を求めるの。これ、白人なら無いですから。
で、それに対して彼女が憤慨するわけですよ。『これって明らかな人種差別行為だよ!』と。
このシーン、もしも日本ならどうだろうか?観客は「黒人の彼の立場を守る彼女、理解あるなぁ」とか感じるんだろうなぁ。
でもね、ホントの意味で言うならこの大げさな「アンチ人種差別」すること自体が人種差別なんですよ。人種差別という概念があるからこそこんな行為をしてしまう。人種差別という概念がなければこの行為自体しないんですよね。いわゆる白人さんのあるあるです。人種差別してない偽アピール。
こういう逆の人種差別とか、今の世の中Facebookとかで色々とあるのでよくよく考えてみて下さい。
人種差別反対!って声を大にして言ってる人ほど自分の人種差別を隠してるんじゃないのか?
…と、まさしくこの映画自体そんな内容なんですけどね。

白人は黒人を妬ましく思うと同時に憧れている…という事実。例えばJazzやHip-Hopなどの黒人が作り出した文化もいつの間にか白人に浸食されてたり…この「黒人になりたい」という欲望を脳移植というダイレクトな表現で表していて少しびっくりしたんですけど、でも、これも同じく逆を言うと、白人になりたい黒人にとっては願ったり叶ったりなシチュエーションなわけで。…まぁこの映画の中の黒人さん達は白人になりたかったわけではないんですけどね。

そして、この映画の中でホームパーティー?が開かれた時に唯一1人だけ居たアジア人が日本人でした。
これもまたアメリカにおけるアジア人から黒人に対しての人種差別が含まれるんですが、基本黒人文化(上記のJazzやHipHopなどなど)もちろんアジアの人たちも真似をするのですが、じゃあ黒人になりたいのかとなると違う。でも日本人は黒人に憧れる人は多い。これは白人と似た憧れでは無く逆に尊敬?として。
もちろん逆もあり。
日本人ってアメリカ社会の中では結構ステータスでもあるんですよ。アジア人と日本人みたいに別に扱われる。だからこそ一部?の日本人は自分たちが世界の中の白人と同じ様な地位にいると勘違いしてる。結局はアジア人に変わりないのに。
だからこの映画内のいわゆる白人特権をあたかも当たり前のように使えると思っている。
こういう面での取り方もできるなぁと。…結構何重にも意味が重なっているので、それを日本に住む日本人がどれだけ汲み取れるのか…汲み取れれば汲み取れるだけ深い内容の作品なのですよ、この映画は。

コメディホラーというジャンルですが、アリでした。
と言うか、これホラーよりもスリラーですね。そしてクスッと笑える部分が要所要所あるのです。絶妙な笑いと緊張。これは面白い感覚でした。

このタイトルGet Outですが、これ、現代の白人至上主義社会に於ける人々への洗脳からの逃亡を意味するのかな?と推測します。
他民族国家で生活してる人なら面白いかもしれないけど日本みたいな基本単独民族国家では少し理解し辛いかもしれないですね。

日本公開はいつ?

アメリカ公開は2017年2月24日。

日本公開日は2017年10月27日!ようやく!公開日決定!

上記のとおり、日本では細かいニュアンスやシチュエーション、隠された内容など拾い上げるのが難しい作品だと思います。
でも分かると本当に奥深い作品です。そりゃ評価高いわ!

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